AWSを利用した動画の自動変換・ストリーミング配信システムを構築したケースのご紹介です。
システムの概要
動画ファイルをアップロードすると自動的にストリーミング形式に変換され、CDNを通して世界中に配信することができるシステムとなっています。
システム構成のポイント
AWS Elemental MediaConvert
AWSの動画変換サービスで、動画ファイルをストリーミング形式に変換するために利用しています。
動画だけでなく音声ファイルの出力も可能で、音声メディアでの利用も有効です。
AWS Lambda
サーバーレスでプログラムを実行可能な環境を提供するAWSのサービスです。
Amazon S3への動画ファイルアップロードをトリガーに、MediaConvertの動画変換を自動実行するために利用しています。
動画変換されたストリーミングファイルはS3へ保存され、CloudFrontを通して配信されます。
このシステムのメリット
- 動画配信はCloudFront(AWSのCDN)から行われるため、サーバーのリソース管理をする必要がありません
- ユーザーが行うのはAmazon S3への動画アップロードのみ。変換が完了した通知を送ることも可能
- WAFを利用することで、特定のサイトからのみ動画閲覧が可能な状態にできます
動画配信サーバーを構築しない、サーバーレスな変換・配信システム__となっています。
そのため__導入・実施までにかかる時間が短く、発生する主なコストはCDNの配信費用となります。
__新規サービスだけでなく、既存アプリケーションへの機能追加やリプレイス__も容易です。Amazon S3への動画アップロード機能をアプリケーションへ組み込むことも可能です。(WordPressとの連携も実績がございます。)
また、動画プレーヤーもご要望に応じて細かなカスタマイズが可能です。
再生速度変更や画質切り替えといったスタンダードなものだけでなく、再生時間に合わせてWebサイトの表示を切り替える、といった実装も可能です。
こんなケースにおすすめ
- Youtube・Vimeoといった動画配信サービスを利用できない場合
- コストを抑えてストリーミング配信システムを構築したい場合
このようなケースで本システムのご利用がオススメです。